○意識 [15]

  朝の寝起きは頭に雑音がないので、考える作業はその時間帯が適している。反対に夜は昼間の雑音で頭が疲れていて、集中力が低下する。



 朝や昼寝でも起床後はアイデアが浮かびやすいので、寝る前に問題を考えておく。すると睡眠中に頭が整理されている。


 直感によるひらめきやアイデアは夢のようにすぐ忘れる。その場ですぐメモするようにした方が良い。


 無心でモノを作っていると、もうすることがないというタイミングが直感としてやってくる。それがその時の完成の瞬間。ただ翌日見ると、新たにすることが見えることもある。


 思考は2つのことを同時に考えることはできない。その瞬間に最大限の能力を発揮しようとするなら、1つのことに集中する。


 無心になって作業していても思考は使っている。ただ思考に過剰依存して創作すると古い物が生まれる。それは直感的ではなく過去の記憶で作るため。すると作っている途中で退屈になり、やめたくなる。


 どんな人も今置かれている状況は、その人にとってするべきことや学ぶべきことが込められている。その時すでにそれを認識している人もいれば、後で気づく人もいる。全く気づかず似た状況を何回も繰り返す人もいる。自我への囚われが強いと不満が多くなり、現状を直視しない。囚われが薄くなるほど、その状況が自分に何を気づかせようとしているのかという視点で見るようになる。


 人生の扉が閉まることがある。それは意識からもたらされた学びの期間。すると外部に発展していくことはなく、その扉を自分で開けることはできない。その時にできることはそれが自然に開くまで待つことと、開いた時のために準備しておくこと。準備ができた時、扉は開く。


 新たな環境での第一印象が「とんでもない場所に来た。ここは自分のいるところではない」という時、そしてすぐにその状況から抜け出せる状態ではない時、その後、精神面などで大きな成長につながる期間になることがある。


 上手くできずに途中で辞めることを逃げと考えてしまう人は、成功か失敗かの思考に囚われている。だから新しいことに挑戦する時に、一歩踏み出しにくくなる。自我は自信喪失や自分のプライドが傷つくことを恐れる。そういう時は、それが自分に合っているかどうか一度実験的に試してみる。そうすれば、それが合わなくても実験結果が出たのだから途中で辞めやすくなる。いつか合ったものが見つかれば辞める方が難しくなり、能力は自然と発揮される。


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