○食の在り方 [1]

  次にマクロビオティックという食の在り方について見ていく。マクロビオティックの特徴は、食材を丸ごと使い切り、皮や根も捨てずに調理することや、季節の作物や住んでいる土地の作物を主に食べる地産地消(ちさんちしょう)、そして食品添加物や農薬などが使われていない自然の食材を使うことや、過剰な下ごしらえなどをせず調理すること、また味噌・しょうゆ・塩など和の伝統調味料や調理方法を基本に料理することなどがある。マクロビオティックの基本的な食事の割合は次のようになる。


・穀物(主食)     40%~60%

・野菜       20%~30%

・豆類、海草類   5%~10%

・味噌汁など    5%~10%


 そしてこういった菜食主義者が、動物に由来する食べ物や衣類などを一切断つことをビーガンと呼ぶ。ビーガンは穀物類、豆類、野菜、果物、きのこ類、海藻類のみを食し、豚、牛、鳥肉などの動物肉や、魚介類、卵、牛乳、乳製品、はちみつも食べず、また皮や毛を使った衣類なども身に着けない。ビーガンは食用、衣料用、その他の目的のために動物を苦しめたりすることは一切せず、動物由来のすべての物を食べず身に着けずで生活する。



 世界には他にも、様々な食の在り方が存在する。肉を食べず穀物類と野菜中心のベジタリアン、マクロビオティック、ビーガン。食物酵素を多く取るため加熱調理は極力避け、生の野菜や果物を食すナチュラルハイジーン、ローフード。インドの伝統的医学で加熱調理も取り入れている菜食主義のアーユルヴェーダ。松の実やヨモギなど山菜や薬草などを主として食す中国の伝統的な医学の薬膳(やくぜん)。果物を主食とするフルータリアン。水やフルーツジュースなど液体のみで栄養を取るリキッダリアン。


 これらの食形態に共通することは「肉、白砂糖、添加物、人工的な食品などは避け、農薬や肥料が使われていない自然の食物を食する方が良い。」「消化を意識して食するほうが良い。」「体に無理のない量を楽しんで食するほうが良い。」ということ。他にも比較的共通して述べられてることがある。それは体の24時間周期に合った食事をすることが良いということ。


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