○お金の社会 [3]

  自己紹介で職種や役職を伝えるというのは、自我である過去の記憶、経歴を説明している。つまり本来の姿の意識のことではない。学生、アルバイト、フリーター、サラリーマン、経営者、政治家というように、自我に囚われるというのは過去の記憶を演じること。その自我は損得関係や上下関係を築く。すると真の友情は芽生えづらく、一時的な仕事上の付き合いになる。意識として在る関係は幼少期から10代までに築いた友情のように、上下や損得がない。


 天職、適職であっても、人気のないものやお金にならないものがある。すると生活できず継続が難しくなる。そういった意味で、お金の社会は人間の表現の幅をせまくする。


 生活費を稼ぐために毎日朝から晩まで働いて、頑張っていればいつか良いことがあると漠然と考えている人は、労働信仰に陥っている。それも常識という過去の記憶からくる思考。



 1人になる時間がなくなる。友達と遊ぶ時間がなくなる。自由に使えるお金がなくなる。その割に仕事のストレスと家庭への不安が増える。それがお金の社会での結婚。


 お金の社会の月曜日の朝は、多くの人にとって憂鬱。好きではない仕事や学校のために、頑張らなくてはならない。お金のない社会や好きなことをしている人にとってはそういうことは起こらず、今日は何をしようかとワクワクした気分になる。


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