○推薦選挙 [3]

  自治体での推薦選挙の流れは次のようになる。プラウトヴィレッジは6戸の住居から5つの円の階層ができるので、5町会から1町会までの町会(ちょうかい)を組織し、各町会ごとに代表者である長(ちょう)と副長を立てる。どの町会の話し合いも、誰もが見学できるように事前に告知する。


⑤直径49mの円  5町会

(5長はヴィレッジ全体で2352人ほど。住居6戸の代表者。5長、副5長、住居6戸で構成。)

④直径148mの円   4町会

(4長はヴィレッジ全体で336人ほど。4長、副4長、5長7人、副5長7人で構成。)

③直径444mの円   3町会

(3長はヴィレッジ全体で48人ほど。3長、副3長、4長7人、副4長7人で構成。)

②直径1333mの円 2町会

(2長はヴィレッジ全体で7人ほど。2長、副2長、3長7人、副3長7人で構成。)

①直径4kmの円  1町会

(1長はヴィレッジ全体で1人。1長、副1長、2長7人、副2長7人で構成。)


 1町会の2長と副2長の計14人の中の2人が、プラウトヴィレッジの1長と副1長になる。次の1長は副1長がなるので自動的に決まるが、副1長は1町会の2長と副2長たちによる投票で決まり、他の階層の代表者も同様の投票で選出する。上位組織の長か副長が、下位組織へ参加する。そして1長や副1長が輩出された2町会では新たに長か副2長を選び、1町会へ参加する。



 推薦選挙は5町会から始まり、6つの住居がある円の住人から一人推薦し合う。下位組織の長が出た上位組織は、その都度、新しい長を立てる。それが世界連邦の大統領まで続いており、世界連邦までN群とS群から交互に選出する。


 N群とS群から長を交互に出す理由は、これまでの人間の歴史では男性優位が続いてきたので、この仕組みがなければ、男性が推薦される割合が高くなる可能性がある。ただ群を細かく分けると誠実な人が推薦される確率が低くなり、仕組みの複雑性も増す。よってできるだけシンプルな仕組みにする。


 そして一年に一回、推薦選挙の日を設け、長と副長は再選すればそのまま役目を維持する。もし再選されなければ残っている組織内の人から長を選出する。その後、解任された長の出身の一つ上の町会から新しい長を1人下位の町会へ送り、その上位の町会は新たな長を選挙で決める。


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